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【シャトー・オー・ブリオンについて】
シャトー・オー・ブリオンは、
フランスのボルドー産のワインで、
いわゆる、ボルドーの「5大シャトー」の一つにも数えられるという、
歴史と伝統のあるワインです。
この、シャトー・オー・ブリオンには、
歴史的に見て、色々と面白いエピソードが有るのですが、
中でも、最も有名なのは、
1855年のメドックの格付けで、シャトー・オー・ブリオンは、当時からあまりにも有名だったために、
例外的にグラーブ地区から選ばれ、1級という栄誉を与えられたという、唯一無二のワインである、という事でしょう。
通常、1級のワインというのは、
ボルドー・メドック地区から選ばれるのが慣例となっていましたが、
シャトー・オー・ブリオンのみは、
既にそれらのワインを凌ぐような名声を得ていたために、
最高級の栄誉を与えられた、というわけです。
また、シャトー・オー・ブリオンには、
ナポレオン戦争の後、窮地に立つフランスを救った、というエピソードも有ります。
ナポレオン失脚の後、フランスは、
周辺諸国から警戒され、厳しい目で見られていたのですが、
ナポレオン失脚後の、フランスの実力者であった、タレーランという人物が、
当時、自分が所有していたシャトー・オー・ブリオンを、
ウィーン会議の席上で、各国の代表に振る舞ったところ、
これが「とても美味しい」と大評判を呼び、
各国の、フランスに対する感情が和らぎ、
その事が、フランスに対する寛大な処置へと繋がったと言われています。
この時以降、シャトー・オー・ブリオンは、
「外交的で、軽やかで、華やかな」ワインと称されるようになりました。
また、シャトー・オー・ブリオンというワインは、
その誕生は15世紀にまで遡る事が出来ますが、
先に述べた、タレーランをはじめ、
所有権が、その時代時代の名望家達に、次々に代わって行った事でも知られています。
1935年以降は、アメリカの銀行家でもあった、ディロン家に、その所有権が移りましたが、
今後も、華やかな歴史と伝統に彩られた、シャトー・オー・ブリオンは、人気を集めて行く事でしょう。
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