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友人は以前、介護の仕事をしていました。老人ホームの勤務は当然ながら夜勤もありますし、人をサポートするのは大変です。精神的にも肉体的にもかなりきつかったと思いますが、何年も頑張っていたのです。その彼女が、先日退職しました。理由は腰痛の悪化です。
介護の仕事では、お年寄りを抱きあげて起こしたり車いすにのせたりといった、体力勝負の業務もあるので、どうしても腰を悪くする人が多いのだそうです。腰椎ベルトをしていたけれどだめだった、と言っていました。もちろん、負担にならない方法を学んではいるのですよ。あまりにも腰を使う機会が多いので、体が悲鳴を上げてしまったのでしょう。
友人は体がもてば、今 の労働条件でも続けたかったと言っていました。でも男性職員が少ないから、こうなってしまうのは時間の問題だったのだ、とも。男性を引きこむには、介護の仕事はお給料が少なすぎるそうです。だから就職しても辞めてしまって、残された人達のすべきことが増え、きつい業務に耐えられなくなった人が退職してしまう……悪循環としかいえません。
だからというのもあるでしょうね。介護の仕事は、少子高齢化の社会では、増えていく一方です。だからそれなりの労働条件が保証できれば、きっと就職する方は多い気がするのですよね。そうすればひとりあたりの負担も減って、彼女のように若いうちから腰痛に悩まされることも、離職したくないのにしなければならないことも、なくなるでしょう。
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