ある程度の年齢になってくると、体のあちこちが悪くなるのは仕方がないことです。目に限って言えば増えてくるのは緑内障や白内障、黄斑変性症などでしょうか。どれももともとの因子は個人に差はあれど、加齢により発症すると言われています。これらは眼科に行かなければ治りませんから、早期発見が必要です。しかしこれよりももっと身近で病、気と言うほどではないけれど、私たちを確実に 苦しめるものがあります。老眼です。多くの場合、老眼鏡をかけるのではないでしょうか。
もともとコンタクトを愛用していたおばは、遠近両用コンタクトレンズに変えました。遠近の眼鏡もそうですけど、レンズの場所によって見え方が違うんですよね。はじめはなんとなく違和感があったけれど、慣れてみれば快適だそうです。いい時代になったものだと叔母は言っていました。彼女が若い頃は遠近両用コンタクトレンズなんてなかったのですって。そのため大人は皆老眼鏡をかけていて、いかにもお年寄りって感じだったと言っていましたが……当時は子供だった彼女が言うことなので、どこまで本当かわかりません。
調べてみれば、遠近両用コンタクトレンズの実用化は比較的最近のことのようで す。やはりおばのように、もっと簡単に近くも遠くも見たいという方が開発したのでしょうか。今後はもともとコンタクトレンズに慣れている高齢者が増えていくでしょうから、遠近両用コンタクトレンズも需要が高まるでしょうね。